事業内容
Fiは位置情報の追跡と健康状態の監視を行うスマート犬用首輪を、サブスクリプション会員とセットで販売している。
賭けの内容
衛星による直接通信の追跡が差別化機能となり、携帯基地局に依存する追跡装置を使う競合からペットの飼い主を獲得できるという賭けだ。
創業資金
総額4500万ドルを調達。シリーズBはLongview Asset Managementが主導した。
創業の経緯
創業者のJonathan Bensamounは、飼い犬のジャーマン・シェパード「Thor」がシカを追って飛び出し、数分間手の届かない場所にいたことをきっかけにFiを立ち上げた。Fiの旧モデルは、競合のTractiveやGarminと同様、地上のLTE基地局を経由して位置情報を飼い主のスマートフォンに伝える仕組みだった。
起きたこと
Fiは、スターリンクの直接通信網で動作する初の首輪「Fi Ultra」を発売した。この通信網のためにSpaceXは650基以上の衛星を打ち上げている。価格は199ドルに加え、Fiの6か月99ドルの会員費がかかる。既存の加入者はハードウェアを購入するだけでよい。機械学習を用いたバッテリーシステムは、犬が自宅にいる時や眠っている時の消費電力を抑え、行方不明になった時に起動する。これは、Tractiveが2025年8月にWhistleを買収し、その製品ラインを即座に終了させた後のことだ。
LTEのみの追跡装置は、ペットが基地局の圏外に出ると見失う。
スターリンクの直接通信は、アンテナも特別なハードウェアも必要としない。
TractiveによるWhistleの終了は、利用者を明白な代替手段のないまま取り残した。
ペット用ウェアラブルは2026年に38億ドル規模の市場であり、2033年までに114億ドルに達すると予測されている。
応用できること
競合のサービス終了で顧客が取り残された時、その隙間に向けて差別化された製品を投入すれば顧客を獲得できる可能性がある。ただし、独占的な発売報道が1件あるだけでは販売実績についてほとんど何も証明できない。
その後
2026年7月8日時点でFi Ultraは発売中であり、販売台数の報告はなかった。FiのARR1億ドルは会社側の見通しだった。
出典をたどる
出典
- Exclusive: Fi is bringing Starlink satellite technology to dog collars Fortune · fortune.com ·