Pulseは、カレンダーやZoomのシグナルから自分の空き状況を設定する自動Slackステータス更新ツールだった。MozillaはFirefoxの開発元であり、ML人材の採用を進めている。

本番環境でML製品を出荷してきた6人のエンジニアは、どんなステータスアプリよりもMozillaにとって価値がある。その人材をFirefox、Pocket、その先へと一斉に投入するのだ。

条件は非公開。Pulseはプレシードで約470万ドルを調達しており、Mozillaの取引はバーゲン価格のアクワイハイア(人材獲得目的の買収)と広く受け止められた。

2019年にメンロパークでバーチャルオフィスプラットフォーム「Loop Team」として創業し、2021年11月にピボットしてPulseに改名。2022年は競合のHolopod、Commons、Loungeを相次いで買収し、自動ステータス更新の分野を掌握しようとした。

2023年初頭に予定していたシードラウンドの調達計画は市場の悪化とともに頓挫した。2022年10月下旬、Pulseは市場環境を理由に事業を終了すると顧客に伝える一方、買い手の存在は認めたものの名前は明かさなかった。Singhが以前Tempo AIをSalesforceに売却していたこともあり有力視されたSlackは動かなかった。代わって、2017年のPocket以来となる2件目の買収となるMozillaが6人チームを受け入れ、機械学習プロジェクト全般に配置した。初期の重点はPocketのレコメンドのパーソナライズだった。

買収は2022年12月に完了し、Pulseの3人の創業者と6人のチームがMozillaのML取り組みに加わった。Pulse自体が復活することはなかった。

MozillaはML人材を迅速に必要としており、本番環境でML機能をすでに出荷したチームを買った。

創業者の経歴——SinghはSiriを生んだスタンフォードの研究所SRI InternationalでTempo AIを築いた——が、この採用のリスクを下げた。

Pulseにとって、資金調達可能な製品はもはや修復不能になっていた。シリーズAが望めない中で、チームの価値はアクワイハイアにあった。

MozillaはM&Aへの新たな前向きさを示し、この取引に続いて同じ週に3件目の買収としてメタバーススタートアップのActive Replicaを発表した。

アクワイハイアは製品ではなくチームに値段をつける。資金調達できないスタートアップでも、動きの遅い企業が買える最も安価なML部門になり得る。

2022年12月1日の発表時点で、PulseのチームはMozillaのMLプロジェクトに配置されつつあり、初期の重点はPocketのパーソナライズだった。Pulseの製品は復活しなかった。

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出典

  1. Mozilla acquires the team behind Pulse, an automated status updater for Slack TechCrunch · techcrunch.com ·