事業内容
カウシェは、日本発の「発見型コマース」アプリ「カウシェ(Kauche)」を運営している。ユーザーはカウシェファームのゲームでデジタル作物を育てて本物の食料品を獲得したり、他の買い物客の投稿を閲覧したり、検索ではなくAIのレコメンドで提示された食品や日用品を購入したりできる。
賭けの内容
買い物が楽しいものであれば、日本の買い物客は検索せずとも購入する——本物の食料品が届く農場ゲームは、ECを「用事」から「日々の習慣」へと変え得る。
調達資本
累計調達額は2025年6月時点で約46億円に達した。Delight Venturesをリード投資家とするシリーズCに加え、SMBCキャピタル、AGキャピタル、ポーラ・オルビスホールディングスらが株式で参加し、日本政策金融公庫とUPSIDERキャピタルからは負債による調達を行った。その後のDeNAとの資本・業務提携には、約10名のUXスタッフの出向が含まれた(Kepple 2025-06-23、朝日GLOBE 2026-07-20)。
創業の経緯
門奈健平CEOは2020年に「共同購入」型のグループ購入アプリとしてカウシェを創業し、サービスは2020年9月に開始した。効率優先のモデルは定着せず、同社によれば2023年以降、検索・比較ではなく楽しさと偶発的な発見を中心に買い物体験を再構築したという。
起きたこと
2023年からカウシェはカウシェをAI駆動の発見型ECとして再構築した。商品は価格、品質、レビュー、クリック率、購入率でスコアリングされ、パーソナライズされたタイムラインが検索結果に取って代わる。カウシェファームは2023年10月に開始された。累計ダウンロード数は約400万(2025年5月)から700万(2026年7月)へ増加し、転換点から2025年半ばまでにGMVは約25倍、売上総利益は約90倍に伸びた。調達額は2025年6月に累計約46億円に達し、その後DeNAとの資本・業務提携が続いた。2026年7月17日、カウシェは約250社の応募の中からStartup World Cup 2026東京予選で優勝し、2026年11月にサンフランシスコで開催される世界決勝への出場権を獲得した。
現在の状況
依然として拡大中:2026年7月時点で700万DL超、年間換算売上総利益は約62億円ペース。2026年11月のStartup World Cup 2026世界決勝への出場枠を持ち、現在オンライン化されている日本の小売の約9%を超えて拡大する野心を掲げている。
成立に必要な前提
日本のEC普及率は約9%であり、小売の大半は依然としてオフラインだった。そのためカウシェは、既存事業者と価格や配送で争うのではなく、習慣化する体験で市場自体を拡大する道を選んだ。
農場ゲームは経済的なフライホイールを生み出した。プレイヤーが作物を育てるにはアプリ内課金か招待が必要であり、娯楽そのものが検索意図なしに取引を促す。
AIによる商品スコアリングとソーシャルタイムラインにより、優れた商品は実際のエンゲージメント(レビュー、CTR、購入率)に基づいて上位に浮上する。同社はこれを、広告主導の検索順位より販売者にとって健全だと主張する。
深いエンゲージメント(毎日の訪問、約50分、ユーザーの半数が毎日再来)により、アプリはユーティリティではなく「生活圏」となった。これが検索型ECには模倣できない堀である。
応用できること
あるカテゴリーが検索と価格の効率性で行き詰まっているときは、習慣で競うことだ。ユーザーが遊びを通じて本物の価値を得られるようにすれば、広告や価格競争ではなく、リテンションのループが成長エンジンになる。
その後
2026年7月20日時点で確認されたカウシェの記録:累計700万DL超(2026-07-01達成)、従業員39名で年間換算売上総利益約62億円、累計調達額約46億円、DeNAとの資本・業務提携、そして2026-07-17に獲得したStartup World Cup 2026東京予選優勝。同社は2026年11月にサンフランシスコで開催される世界決勝に挑み、日本が依然として大型コンシューマーテック企業を生み出せることを証明することを目指すと述べ、現在オンラインで買い物をする日本の小売の割合を超えて発見型コマースを拡大し続けるという野心を明らかにしている。
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出典
- スタートアップW杯東京予選、「カウシェ」優勝 ゲーム×ECの次世代買い物体験で世界へ 朝日新聞GLOBE+ (Asahi Shimbun Globe+) · globe.asahi.com ·
- カウシェ、シリーズCで累計調達額46億円に──"発見型EC"で月間訪問20回・滞在30分の購買体験を構築 Kepple (キープル) · kepple.co.jp ·
- お買い物アプリ「カウシェ」、累計700万ダウンロードを突破 毎日キレイ (PR TIMES release mirror) · mainichikirei.jp ·