事業内容
洗濯物を折りたたみ仕分けるAI・ロボティクス家電「Laundroid」を、ゴルフシャフトや医療機器と並行して開発していたスタートアップ。
賭けの内容
Laundroidが家庭のあらゆる布地の折りたたみを習得し、量産によって価格を引き下げつつ約200万円で販売でき、購入意思をすでに表明していた約400人の顧客に届けられるという前提。
初期資本
総額100億円超を調達。うち2016年にはパナソニックと大和ハウスから60億円を得た。
始まり
社長の坂根真一は、父が創業した素材メーカーでLaundroidの開発を始め、それを中心に東京でセブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズを設立した。2015年の見本市での自動折りたたみ機の初披露はセンセーションを巻き起こした。
何が起きたか
パナソニックと大和ハウスは2016年に60億円を出資し、製造・販売のための合弁開発会社を設立した。2017年秋、アームはつるつるした「エアリズム」素材で失敗し、出荷は2018年度にずれ込んだ。ハードウェアは改善し、2019年春の試作機は複数の関係者によればついにエアリズムを折りたためるようになったが、新しい機構を動かすソフトウェアはついにまとまらなかった。同社はコストを削減し、海外企業との投資や買収の協議を進めた。約400人が、量産によって引き下げる予定だった約200万円の価格での購入に申し込んでいた。
結末
2019年4月23日朝、東京地方裁判所は総負債31.8億円で同社の破産を宣告した。坂根は本社に集まった約100人の従業員に謝罪した。元幹部は、投資家は「製品の市場性を信頼できなかった」と語った。
100億円超が、箱にどんな洗濯物でも折りたたませることを教え込むために投じられた。ハードウェアは何年も進歩したが、ソフトウェアはついに進歩せず、その隔たりが会社を死に追いやった。
企業マネーがペースを決めた。パナソニックと大和ハウスは共同出資・共同開発を行ったが、両社の経営陣は「うまくいかないことを織り込んでいた」のであり、肝心な時に誰も燃料を追加しなかった。
失敗の様式は構造的だった。専門外に取り組む創業者、定着せずに去っていく高給な有名企業出身者、そしてシリコンバレーのVCを遠ざけた副業事業。
応用できる教訓
ハードウェアのスタートアップは、資金が見えない層で死ぬ。ロボットの身体は何年も改善したが、そのソフトウェアの頭脳はついに機能せず、副業事業がVCへの訴求をぼやけさせた。
その後
日経の2019年5月23日の検証記事時点で、セブン・ドリーマーズは31.8億円の負債を抱えて破産していた。同紙はこの崩壊を日本のスタートアップブームへの試練と位置づけ、2018年のスタートアップへの企業投資が2174億円に達し、5年前のほぼ5倍になったと指摘した。
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出典
- 調達100億円、夢の終わり セブン・ドリーマーズ破綻 日本経済新聞 (Nikkei) · nikkei.com ·