日本の民間商業宇宙企業。小型ロケットKAIROSを開発し、日本初の民間射場スペースポート紀伊を運営し、小型衛星の軌道投入サービスを提供している。

オンデマンド小型ロケットに賭ける:民間射場、150〜250kgのペイロード、日本初の民間軌道投入。

スペースワンは2018年、キヤノン電子、IHIエアロスペースなどの出資を受けて設立された。同社は和歌山県串本町に日本初の民間ロケット射場スペースポート紀伊を建設し、150〜250kg級小型衛星の迅速な軌道投入市場を狙って小型ロケットKAIROSを開発した。成功すれば、自社ロケットで衛星を軌道に投入した日本初の民間企業となるはずだった。

2024年3月、KAIROS初号機は打ち上げ直後に空中で爆発した(自爆指令による)。同年12月18日、5機の小型衛星を搭載した2号機が打ち上げられ、約1分20秒後にノズルの駆動制御が異常となり機体の重心が崩れ、約3分後に飛行が中断された。豊田正和社長は「失敗とは捉えていない。データは次の挑戦への糧だ」と述べた。2026年3月5日、天候と射場の問題で3度延期された末に3号機が打ち上げられたが、直後に姿勢異常が発生。ミッション完了は不可能と判断され飛行中断が指令され、3度連続の失敗となった。

3連敗後も前進を続けている。同社は失敗原因を公表し、次号機の開発を続けているが、「自社ロケットで衛星を軌道に投入した日本初の民間企業」という目標はいまだ達成されていない。

小型衛星の数は急増しているが、日本には迅速で安価な民間の軌道投入能力がない。スペースワンはこの時間的空白に賭けている。

自前のスペースポート紀伊を建設することで、打ち上げは国の施設調整から商業サービスへと変わる。ここが従来の道筋との違いである。

キヤノン電子、IHIエアロスペースなどからの産業資本が出資し、繰り返しの試行錯誤を支える資金とサプライチェーンの支援を得ている。

3度の失敗後も原因を公表し続けて前進することは、単一の成功や失敗ではなく長期的な市場に賭けていることを示している。

業界の後ろ盾とインフラがあってもエンジニアリングの水準を下げることはできない。スタートアップは複数回の失敗を見込んで予算を組む必要がある。

2026年9月時点で、スペースワンは3度の失敗を経ても事業を続けている。2026年8月30日、同社は3号機の原因を公表した。静電気が通信障害を引き起こし、飛行中断指令につながったという。1号機は推力のずれ、2号機はセンサーの誤信号があった。同社は依然として日本初の民間軌道投入を目指しているが、新たな打ち上げ日程は発表されていない。

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出典

  1. 民間ロケット「カイロス3号機」飛行中断の原因は「静電気」 開発企業が会見 YTV NEWS NNN · news.ntv.co.jp ·
  2. 日本商业航天固体火箭发射三连败 凤凰网大风号 · news.ifeng.com ·
  3. Japanese space startup's second satellite launch attempt ends in failure Xinhua · english.news.cn ·
  4. 「ノズルの駆動制御に異常」カイロス2号機、打ち上げ失敗…「次の挑戦に向けての糧」 日テレNEWS NNN · news.ntv.co.jp ·