事業内容
企業の継続収益を担保に資金を前払いするレベニューベース融資のスタートアップ。エクイティ調達に代わる選択肢となる。
賭けの内容
バーティカルSaaSプラットフォームが自社顧客向けにレベニューベース融資を組み込むようになり、Pipeの資本が他社ソフトウェアの一機能になるという見立て。
調達資本
総調達額は3億1,600万ドル(Axiosのインタビューにおけるヴォイルズの発言による)。
始まり
Pipeはレベニューベース融資のスタートアップで、3人の創業者ハリー・ハースト、ジョシュ・マンゲル、ザイン・アララキアが「市場のピーク時に素晴らしいストーリー」を語って3億1,600万ドルを調達した後、2022年11月に退任を発表した。
何が起きたか
2023年2月以降、ヴォイルズは新たな経営陣を編成した。ナムラタ・ガナトラ(Autograph、Coinbase)を最高製品技術責任者に、スコット・ポルクレブ(Square Banking)を最高イノベーション責任者に、マンプリート・ドット(Funding Circle、Imprint)を最高リスク責任者に迎え、CMOのヤスミン・モアベンをCOO兼任に昇進させた。ヴォイルズによれば、このチームは技術スタックを再構築し、融資を「真にスケールする事業」にするために採用された。
結末
Pipeは適合しなくなった部門の閉鎖またはスピンオフを始めた。2022年に買収したメディア・エンターテインメント事業と、その市場が崩壊する直前に立ち上げた暗号資産マイニング向け融資商品がそれにあたる。そして2023年後半に組み込み型資本提供サービス(capital-as-a-service)ソリューションを投入することを目標とし、ヴォイルズはこれが総獲得可能市場を「大幅に拡大する」と述べた。
成立の条件
融資を顧客ごとに一件ずつ販売するやり方では成長に限界がある。バーティカルSaaSプラットフォームに組み込めば、各パートナーの顧客基盤がそのまま流通網になる。
市場のピーク時に築いた多角化、すなわちエンターテインメント向け融資や暗号資産マイニング向け融資は、会社を時代に合わなくなった賭けに分散させた。
スケールを見据えて採用された経営チームは、製品フェーズが終わったことを示す。技術スタックの再構築が新たな成長より先に来た。
3億1,600万ドルを調達し、5年分のランウェイがあったため、Pipeはダウンラウンドを強いられることなく戦略のリセットに踏み切れた。
応用できる教訓
市場のピーク時のストーリーで数億ドルを調達できても、製品をスケールさせるにはオペレーターが依然として必要である。新CEOの最も明確なシグナルは、賭けに適合しなくなったものを打ち切ることだ。
その後
2023年5月24日時点で、Pipeは85人のチームとほぼ5年分のランウェイを有し、同年後半の投入に向けて組み込み型資本提供サービスの製品を開発していた。
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出典
- Pipe hires new leadership to focus on embedded product Axios · axios.com ·