事業内容
カナダの中小企業向けオンラインバンキングプラットフォーム。多通貨口座、外国為替、法人カード、支出管理、会計ソフト連携を提供する。
狙い
カナダの中小企業は、Mercury、Brex、Rampのような米国型の金融スタックを求めているが、カナダの銀行や単一機能のフィンテック企業はそれを提供してこなかった。
初期資本
Gradient VenturesとFin Capitalが共同主導した370万米ドルのシードラウンドで、2022年にクローズした。The Fintech Fund、Exponent Capital、Thirdbase Capitalも参加し、エンジェル投資家にはPayPal、Google Pay、Affirm、BNY Mellon、Airbnb、Coinbase、Revolut、Robinhoodの創業者や幹部が含まれる。
創業の経緯
Saud AzizとAhmed Shafikは、sunday、Revolut、Kohoで働いた経験を持ち、中小企業を営む両親がカナダの銀行業務に苦労する姿を見て育った。2人は2021年後半にトロントでVaultを創業し、最初の1年はカード送金と口座のインフラ、銀行パートナーのデューデリジェンス、コンプライアンスプログラムをゼロから構築することに費やした。
その後の展開
約25社とのパイロットは月間数百社にまで拡大し、利用企業の従業員数は2人から100人に及ぶ。製品はCAD、USD、GBP、EURの現地口座、大手銀行より10倍安いとVaultが主張する為替、1%キャッシュバック付きの多通貨Mastercard、180カ国への無料の国内・国際送金、最大5.00%の利息を得られるGIC、会計ソフト連携を提供する。収益はインターチェンジと取引手数料から得ている。
前提となる事実
創業者によれば、五大銀行がカナダの中小企業向け銀行業務を時代遅れのままにしてきた。支店に依存した手続きと高い手数料がその例である。
既存の選択肢は単一機能のソリューションだった。送金ならTransferWise、カードや融資なら信用組合といった具合で、フルスタックのものはなかった。
創業者自身、中小企業を営む両親が日々の銀行業務に苦労する姿を見てきた。
米国の競合は国境を越えてこなかったため、越境ニーズの強い市場にMercuryのような空白が残された。
応用できる教訓
ある市場が隣国に数年遅れている場合、製品のプレイブックはすでに実証済みである。本当の仕事は、他の誰もが借りられた現地のフィンテック基盤を自ら作り直すことにある。
その後
2023年6月のローンチ時点で、Vaultはインフラとコンプライアンスをゼロから構築する最初の1年を終えたばかりで、同年後半に融資、貯蓄商品、支払い自動化、より複雑な外国為替商品を追加する計画だった。
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出典
- Revolut alums raise millions for Vault, a startup offering banking services to Canadian SMBs TechCrunch · techcrunch.com ·