事業の内容
音声、データ、M2M(機器間)通信をTIMのネットワーク上で販売する移動体仮想通信事業者(MVNO)。
狙い
保険会社が自社の顧客基盤とM2Mというニッチ市場をTIMの回線網に乗せることで、ブラジル初の移動体仮想通信事業を黒字化できるという読みだった。
始まり
ブラジル最大の保険グループであるポルト・セグーロは、2012年に国内初のMVNOとしてConectaを立ち上げ、契約に基づき通信事業者TIMのインフラ上で事業を展開した。
何が起きたか
開始から約1年後に一般ユーザー向けに開放した。2018年8月末時点で735,018件の移動体アクセスを保有していたが、そのうち約60万件はM2M接続で、音声・データ(3G/4G)契約者はわずか115,001件だった。ブラジル市場の0.4%未満にとどまっていた。
結末
事業は2018年10月に終了した。TIMはポルト・セグーロとの間でConectaのユーザー基盤を引き継ぐ合意を結び、カスタマーサービス、商業運営、技術サポートを承継することとした。競争当局Cadeの承認が条件だった。
これはブラジル通信業界における最も明快な自然実験である。最初にして最大のMVNOが、6年を経てもなお市場の0.5%未満にとどまった。
M2Mという切り口はニッチとしては機能したが、消費者向けの規模には結びつかなかった。接続の81%は人ではなく機械だった。
親会社の撤退理由は規律あるものだった。保険会社は保険を売るべきであり、Conectaはもはや「競争上の差別化」を生み出していなかった。
買い手はネットワークのホスト自身だった。TIMが基盤を吸収したのは、規模の不足したMVNOの典型的な終幕である。
応用できること
通信業界では、誰も欲しがらない形式に最初に参入することにはほとんど価値がない。ブラジルの認可MVNOは合計しても1%を超えたことがなく、先駆者は単に取り得る市場を使い果たしただけだった。
その後
事業終了は2018年10月3日に発表され、顧客の移行はCadeの承認を経て行われ、顧客はいずれの通信事業者も自由に選べることとされた。BNamericasはこれを、この形式の苦戦を示す証拠と位置づけた。正式に認可された「autorizada」MVNO6社と「credenciada」事業者11社が残り、さらにAnatelに申請中の案件もあったが、いずれも合計で1%未満だった。
出典をたどる
出典
- Conecta, Brazil's first MVNO, ends operations BNamericas · bnamericas.com ·