CHIPに基づく検査と治療薬を開発するバイオサイエンス系スタートアップ。CHIPは血液細胞の変異で、がんやその他の加齢関連疾患のリスク上昇を示す。同社はこうした疾患をより早期に発見し、治療することを目指している。

CHIPの生物学は10年前から理解されていたものの、これまで企業によって実用化されたことはなかった。今や、それを基盤に治療薬と診断薬を構築するのに十分な成熟度に達しているという判断だ。

血液専門医で、Gilead Sciencesの腫瘍領域担当バイスプレジデントを務めた経験を持つMark Chao氏は、免疫腫瘍学企業Forty Sevenを共同創業していた。同社は後にGileadに約50億ドルで買収された。臨床現場でChao氏は、攻撃的な血液がんの患者が複数の治療を経た後に初めて紹介される状況を目の当たりにした。その時点では疾患の変異が進みすぎており、治療が意味のある助けにならないことが多かった。CHIPの生物学、すなわち約10兆(10^16)回に及ぶ生涯の細胞分裂を通じて蓄積する細胞変異で、がんなどの疾患の早期マーカーとして機能するものは、約10年にわたり研究されてきた。しかしForesite LabsとChao氏は、これを実用化できる立場にまだどの企業もいないと結論づけた。

TenSixteen Bioは2022年1月、Foresite Labsと共同で創業し、Foresite CapitalとGV(旧Google Ventures)から4000万ドルのシリーズA資金を調達した。Chao氏によれば、同社はこの資金を使って翌年にかけてフルタイム従業員を約10人から30人超に増やしつつ、CHIPデータの収集を続ける方針だった。目標は、5年以内に複数の治療法を臨床試験の段階に進めること、あるいは腫瘍疾患および心疾患の患者向けに承認を得ることだった。

10年にわたるCHIP生物学の公表研究により、基礎科学をゼロから証明する必要なく、科学的基盤が得られた

創業者による過去のイグジット(Forty SevenをGileadへ約50億ドルで売却)が、隣接する精密医療のテーゼに基づくものであったため、投資家にとって実績として評価できる材料となった

高度な変異が進む前に疾患をより早期に治療するという企業の位置づけは、診断薬と精密医療の分野で投資家がすでに支持していた広範な潮流と合致していた

科学的なテーゼは、理解されながらも構築されないまま何年も放置され得る。チャンスは発見そのものではなく、それを実際の企業として実用化しようとするチームと資本を見つけることにある。

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出典

  1. TenSixteen Bio Launches With $40M Series A To Advance A New Approach To Disease Detection And Treatment Crunchbase News · news.crunchbase.com ·